離婚と【アドラー心理学】について考えてみた

みなさんアドラー心理学ってご存知ですか?
怪しい宗教とかではないので安心してください。笑
数年前嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教えという著書がベストセラーになりました。そこに出てくる心理学と聞けば分かる人もいるかもしれません。

アドラーの名言をまとめた記事はこちらです。

>>人間関係に悩む人に【アドラー心理学】をすすめます

アドラー心理学とは

アドラーとは人の名前です。アルフレット ・アドラーは、今から一世紀ほど前に活躍したオーストリア生まれの心理学者・精神科医です。日本では『嫌われる勇気』がベストセラーとなるまでは、ほとんどその名を知られていませんでした。しかし、欧米では心理学を知らない人でも名前は聞いたことがあるであろう、フロイトやユングと並ぶ「心理学の三大巨頭」の一人として高く評価されているそうです。わたしはまだ結婚していた頃、アドラー心理学について書かれた本、アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉に始めて出会いました。

この本は、アドラーの名言集みたいな構成になっています。ですので、アドラーのことをまったく知らない初心者の方にもわかりやすく、アドラー心理学の入門にはピッタリの本だと思います。(『嫌われる勇気』は賢者と若者の対話で、アドラーの考えを学んでいく形なのでより深く理解したい場合はこちらもおすすめです。)

「課題の分離」

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉にも書かれていますが、アドラー心理学の中で「課題の分離」という概念が出てきます。その考え方がわたしも離婚する際、幾分助けになりました。以下引用です。

「妻の機嫌が悪いときに、夫が責任を感じてはいけない。不機嫌でいるか上機嫌でいるかは、妻の課題。その課題を勝手に背負うから苦しいのだ。」

要するに、気分を害しているのは、気分を害している本人自身の課題であって、他人はそのことで頭を悩ませる必要はないという考え方です。
当時これは本当に目からウロコでした!パートナーが不機嫌なとき、何だか自分が責められている気がして、逆にこっちが怒り始めてケンカになるってパターンって多かったんですよね。

A「なんか怒ってる?」
B「いや、怒ってないよ」
A「いやいや怒ってるでしょ?」
B「いや、怒ってないって(怒)」
A「やっぱり怒ってるじゃん(怒)」の流れです。笑

おじ・おばの距離感

アドラー心理学は、「おじ・おばの心理学」とも言われています。他人の課題に土足で足を踏み入れない、おじ・おばの距離感が丁度いいといったニュアンスです。(親子だと距離が近すぎて、子どもの課題に親が首を突っ込み過ぎて摩擦を生むことが多いためだと思われます。)

ですので、人によっては極端すぎる、冷たいと感じてしまうかもしれません。
しかし、アドラーは人間の幸せは、対人関係の中でしか生まれないとも言っており、本を読んでいくと、とても懐の深い心理学であることが分かってもらえると思います。
(わたしはドラマの『相棒』シリーズが大好きなのですが、その主人公である杉下右京の他者との距離感の取り方がアドラー心理学を連想させられます。あくまで個人的な意見ですが。)

アドラー心理学における愛

『嫌われる勇気』の続編である幸せになる勇気――自己啓発の源流「アドラー」の教えIIではアドラーのことばが書かれています。

「われわれは、ひとりで成し遂げる課題、あるいは20人で成し遂げる仕事については、教育を受けている。しかし、ふたりで成し遂げる課題については、教育を受けていない」

つまり、わたしたちは「1人で行う課題」や複数人で行う「グループで行う課題」は、学校などで学習しているが、愛などにおける「2人で行う課題」に対する技術については教育されていないということです。これは、言われて初めて気づいたことでした。そしてもちろん「そうか、じゃあ結婚がうまくいかなくても仕方ないね。終わり。」とはならないので、興味のある方はぜひ読んでみてください。

ただ、この本『幸せになる勇気』を読んでも、わたしには具体的な愛の技術を読み解くことができませんでした。
ですので、著者である岸見一郎先生の本で、愛について書かれた本はないかと探していました。すると、2018年2月に愛とためらいの哲学 (PHP新書)が発売されました。この本を読んで考えたことは、また別の記事に書かせていただきます。