長女のあなたに【魔法使いハウルと火の悪魔】をすすめます

スタジオジブリが映画化したことで知られる、『ハウルの動く城』をご存知の方は多いのではないでしょうか。

今回紹介する作品は、その『ハウルの動く城』の原作となる、イギリスの作家ダイアナ・ウィン・ジョーンズによる『魔法使いハウルと火の悪魔』です。

ジブリの映画も素晴らしい様に、この原作がめちゃくちゃ面白くて最高なのでご紹介します。ジブリ版の『ハウルの動く城』とは少しストーリーの展開は違いますが、映画よりも原作の展開方が個人的に好きです。

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『魔法使いハウルと火の悪魔』あらすじ


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魔法が本当に存在する国で暮らす18歳のソフィーは、「荒地の魔女」に呪いをかけられ、老婆に変身してしまった。家を出て、悪名高い魔法使いハウルの動く城に、掃除婦として住み込んだソフィーは、暖炉に住む火の悪魔と仲よくなる。 

やがて、ハウルもまた「荒地の魔女」に追われていると知ったソフィーは…?英国のファンタジーの女王ダイアナ・ウィン・ジョーンズの代表作。スタジオジブリのアニメーション映画「ハウルの動く城」原作

ハウルの動く城は、姉妹編でその他に2冊出版されています。

「ハウルの動く城」姉妹編の記事はこちら

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著者 ダイアナ・ウィン・ジョーンズについて

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ(1934〜2011) 

オックスフォード大学でトールキン(代表作『指輪物語』など)に師事。魔法を扱った独創的なファンタジーを数多く著し、英国を代表するファンタジー作家・ファンタジーの女王と称された 。

※以下よりネタバレを含みます

思い込みからの解放

この話には、昔話のセオリーを乗り越えるというテーマがあります。

主人公のソフィーは、三人姉妹の長女です。昔話には、「運だめし」にでかけた兄弟が、一番上から順番に失敗して末っ子が成功を収めるというパターンが多いので、長女の自分には、成功する見込みがないと小さい頃から諦めモードで生活していました。

そういえば、ハリーポッターに出てくる「死の秘宝」の物語も、三兄弟の末っ子が成功するという流れでしたね。

自分の中で思い込んでいるだけならまだしも、次女のレティーにまでそれを吹き込んで、あなたも成功しない、成功するのは三女のマーサだと伝えているのはかなり重症だと思います。姉妹の足をひっぱっています。笑

しかし、ソフィーはこの後否応なく「運だめし」の旅に出て、最終的にはハウルからこの考えをきっぱりと否定されています。ソフィーがそれをどう思ったかは、書かれていないのですが、おそらく考えは変わったのではないでしょうか。

18歳の少女が90歳の老婆に

主人公の少女ソフィーは、荒地の魔女の魔法で90歳のお婆さんに姿を変えられてしまいます。これは映画でも当然、前面に出ています。

そして原作では、姿以外の内面の変化も詳細に描かれています。芯は強いですが、どちらかというと内気だったソフィーは、お婆さんに姿を変えられたことで半ばやけっぱちで行動を起こし始めます。

18歳の少女の時には決してすることがなかったであろう大胆な行動を、お婆さんになってしまったからこそ、型から外れて動くことができるようになっていきます。

よく外見は変わっても、中身は子どものままというギャップの面白さはまったくないんです。新鮮です。

手のシワや、関節の痛みなどの描写はリアルで少女を襲った悲劇に心を痛めながらも、反対にどんどん行動的になっていく主人公は爽快です。

かかしが怖すぎる

映画にも出てきますが、かかしが追いかけてくる描写があります。

このシーンは、最初に読んだ時すごく怖かったのを覚えています。

文章だけで人をここまで、緊迫感が描けるものかと感心しました。

最近再読した時は、そこまで怖いとは感じなかったのですが。

『魔法使いハウルと火の悪魔』の人生に響くことば

運だめしに行くときゃ、うるさく言ってられないからね

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

人の見方って、なんて変わりやすいの!

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

年寄りがこんなことを我慢しているとは、ちっとも知らなかった!

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

年寄りになってみると、今までとはちがった目で相手を見ることができます

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

魔法使いの家にいて安全なやつはいないぜ

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

どうして生まれつきなんてことをみんなありがたがるのか、わからないね

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

ハウルは、元々の黒髪を金髪に染めています。

くだらない!あんたはただ、考えが足りないんだよ

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

この言葉は、前述したソフィーの長女であることの思い込みを暴露したときに、ハウルが言った言葉です。

ぼくたちって、これからいっしょに末永く幸せに暮らすべきなんじゃない?

『魔法使いハウルと火の悪魔』ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
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